AOW2 あるドラマの一幕


今年の前夜祭も数々のドラマがありました。
その中でえご/レイレイさんがいい文章を書いていたので転載させていただきました。
俺は胸が熱くなりましたw
5onをやってほんとに良かったと思えます。

 

今年も前夜祭とDCCはとてもおもしろかった。
沢山書きたいことがあって、どう書けばいいのか迷ってしまう。

思ったままに書こう。

まず、勝つことのおもしろさと勝利の喜びを味わえたこと。
これは前夜祭の最終戦。

今年は当日までチームが決まらず、斡旋者の取り合い(?)でKATOKI/ジェダ、西建/モリガン、おさかな/オルバス、鬼シンタロー/バレッタ、えご/レイレイの「I WANNA BE THE GUY達!!」で参加。
率直なところガチに対抗できるようなチーム力ではない。

特に決め事はなかったけど、自分は全部大将固定シフト。
ハネマン/ガロン、/ザベル、コショー/バレッタに破れ、大将の役目はおろか相手の3人目すら引きずり出せない不甲斐無さだった。
不相応な大将でありながらも、大将に置いてくれて頼ってくれる4人の気持ちに、ほんとに申し訳無くなり辛くなった。

そして最終戦の対「夢の楽園土門イワヲ
あつた/サスカッチ・サチ/リリス・土門/ガロン・デカ/レイレイ・ねぎとろ/サスカッチ)
予選敗退は決まりきっているが、なんとか1勝を、そして最後まで盛り上がりたいという、みんなの気持ちがあったのだろう。

初戦と次戦は見れなかった。
先鋒の鬼シンタローさんは敗れていた。
しかし相手チームのねぎとろも倒れていた。この1勝にもドラマがあったのだろうと思う。

次鋒同士の対決は、おさかなさんと土門ガロン。
おさかなさんは北戸田(だったかな?)で出会ってからの付き合い。
言ってしまえば、ものすごーく弱い頃から知っている。
オルバスでありながらビタンビタンや泡ハメが上手く出来ず悩んでいた。
対戦にかける心意気は熱いものがあり、ついカッとなって後で反省することもあるそうだ。
そんな不器用なオルバスがビタンビタンを決め、泡ハメをして、キラーボルテクスで勝利した。
ビラビラしてるキモイ勝ちポーズすら、なぜかとても頼もしく誇らしげに見えた。
しかし次なるサチリリスには及ばずに負ける。

そのサチリリスに食い下がったのが、中堅KATOKIジェダ。
今までネットでのプレイ暦は長いが、大会などには顔を出さなかったプレイヤーだ。
DCCを海の子と組んだこともあり、モチベも高揚しミカドにも来て前夜祭にも参加してくれた。
あつたさんと謎の掛け合いをしていたが相手はリリス。
ジェダは厳しいながらも大健闘。
サチさんは関西大会で奮えるほどのリリスなので、これは見事。
そしてKATOKIの随所に見られる有名ジェダ達を模倣した動き。
ひとりのプレイヤーを歴戦のジェダ使いが応援してるかに思えた。
最後はのこり4秒の僅差で負ける。

次にたすきを担うのが副将:西建モリガン。
西建さんも北戸田のころから知っている。
独特のリズムがあるが、決定打が弱くどちらかというと良い勝ち方ができる方でない。
だがしかし開幕からサチリリスを圧倒。
前ダッシュのラッシュに歓声を上げずにいられない。
後半、押しの弱さが見て取れるのが逆に感動する。
その苦労を乗り越えて最後の一撃を決めてくれた。

そして相手の副将:デカレイレイ。
デカさんは野試合で自分も戦ったが、小中中天雷の精度が10割出ていたと思う。
キャラ的にもモリガンが辛く、相手チームに流れを一気に喰われる可能性もある。
それでもうちの副将はやってくれた。
高い位置の旋風逃げに大シャドウをぶち込む姿は関東レイレイと戦ってきた証そのもの。
基本ではあるがそれが身について、副将戦のプレッシャーの中で撃てる力を付けたことに感服する。
デカさんに天雷を撃たせることなく撃破。

迎えるは大将:あつた/カッチ
西建モリガンは負けてしまうが、もう役目は十分果果たせていた。
最後の大将である自分に思いを託すのみ。
始める前に皆に「勝ってくれ」と何度も言われた。
チームの全員が初の1勝を、このチ-ムでの最後の1勝を欲しがっていた。

青いカッチのあつた
いうまでもなくレイレイの弱点を知り尽くしキャラとして覆せない部分をぶつけてくる。
会うたびに青いカッチとやっているが正直まともに勝てた記憶はない。

ありもしない作戦を考える時間すらもなく無常に試合は始まる。
案の定の展開。2割りも減らせずに1ダウン取られる。
自分は「持っていない。」
幸運が降ってくることなど無い。
この1ダウンで「あぁ」という悲痛と溜息が聞こえる。果てしなく重い。

しかし負ける気はない。カッチ戦においてこんな展開はめずらしくもなんともない。
アンラッキーではなくいつも通りに過ぎない。
イレッパが多く中々捕まえられない。
心の中でkajiさんが「フリ切れ」と叫んでくれた。
中中下大Pをフリ切って天雷に持っていく。
スカシ下段でダウンを取りに行ったが鉄球で吹っ飛ぶ。小足刻みからコマ投げ。
これで1ダウン取リ戻す。

カッチ相手に1本押し切りるのはキビシイ。
もう少しダメージを与えなければ最後まで持っていけない。
起き攻めは小足からの投げを意識させた大ドラ。
投げ失敗ではなく、ジャンプ回避した相手に当てるためのドラ。
狙い通りにいったが後が続かない。端に追い詰められ体力は残り半分。
脱出のための旋風も見てから中Pで対応してくる。絶望を感じる。

死にはしなかったがインパクト満載で小P1発で死ぬ体力。
時間稼ぎのコマ投げすらも大Pに阻まれる。
削られて終わる・・・・
最後の1ドットをESブロウで削りに来た。

これをかわすが反撃は安い。だがこの時点で準備は整った。
4割ほどダメージを負わせ中央から地霊で押し込み倒しきれる。
もちろんその分のゲージもある。
勝機が来た。いやもはやココで仕掛けるしかない。

だが無常にも地霊はクソ中Pに阻まれる。
ゲージが足りないし距離も合わない。だが仕切り直しても打開策なんて出てこない。
2発目の地霊を強行。

最後の1本が端まで届かない。
地霊1本と画面端の隙間。そして追い詰められた状況。
経験上飛ぶ。自信を持って前ダッシュそして落ち着いて双天覇天雷。
下がりながら暗記を投げる。前置きが見える。前に来る確信した。
最後は託した。 下大P早出しの100%下段重ね天雷が当る。まだ終わらない。
潰された地霊の分ES追い討ちのゲージがない。
死なないと思ったが鉄球が跳ねてノーマル追い討ちで終わってくれた。

ここだけ運が付いた。

喜んだ。この勝利は格別だ。
序盤を見てなかったので把握してなかったが、勝負はここで付いていた。
残り1人がいたと思っていたのだけど全ては終わったいた。

再度喜んだ。なんという知らずに決していた大将戦。
そしてチームの最後の1勝をもぎとった。

きっかけは削りのビックブロウだ。
相手チームはノリが良い。勝っても負けて歓声を上げ大会を楽しんできていた。
そういうわけで華麗な最後で〆るのがもっとも盛り上がるフィナーレだっただろう。
同じ大将としてその選択は責めるべきでないと思う。

自分のチームは仲間が倒れた時に騒ぐことはない。
どんな応援をしてよいか迷うぐらいチーム戦に不慣れな集まり。
華麗な終わりも5タテもいらない。1試合1試合の泥臭い勝ちが似合っていた。

どこかむず痒い表現だが、全員で勝ちとった勝利だった。
そして大将の敗戦は重く、勝利は格別ということ。
2度組むことはないであろうチームで1日で味わえたのは最高だった。

「よくがんばった」ではなく「最高だった」という言葉がぴったりだ。
出場15チームのなかで上位に進めるものだけが、楽しさや喜びを得られるわけではない。
1試合の大切さは忘れまいと思っていたが、不覚にも見失っていたんだろう。
1試合1試合に意味があり思いが詰まるんだということを刻みつけてくれた前夜祭。
とっても大切な物を得たような気がする。